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Hが弱く聞こえるのは、日本語にない「声門」の音だから

Hで始まる単語が弱く、時には聞こえないと感じるのは、発音の勢いの問題ではなく、日本語にはない声門という場所を使っていないことが原因です。Hは喉の一番奥、声門を使って作る摩擦音で、口や舌の形だけを整えても生まれません。この記事では、声門という場所の正体と使い方を整理します。

Hが弱いのは、日本語にない「声門」という場所を使う音だから

Hは、喉の一番奥にある声門を使って作る摩擦音です。日本語のハ行だけでは、この場所を意識する機会がありません。

Hは、喉の一番奥、声門で作る摩擦音

子音は、音を出す場所にあたる調音点によって10種類に分かれます。その中の10番目が、声帯同士を使う声門音です。Hは、この声門を使って作る摩擦音にあたります。子音は①声門の状態、②調音の場所、③気流の通路、④接近の度合い、⑤口蓋帆の位置という5つの要素でも説明できます。Hは、この②調音の場所が声門にあたる音です。

日本語のハ行だけでは、この場所を意識する機会がない

日本語のハ行も、摩擦音という点ではHと同じ仲間です。ただし、日本語を話すときに「声門」という場所そのものを意識する場面はほとんどありません。意識したことのない場所は、英語を話すときにも自然には動きません。普段使わない場所だからこそ、まずは声門が動いているかどうかを意識してみてください。

声門を使わずに発音すると、Hの音そのものが生まれない

声門を狭めずに発音すると、Hという音のこすれが生まれません。声門をわずかに狭め、そこに息を通すことが摩擦のもとになります。

肺から息を常に出しっぱなしにしないと、摩擦が起きない

声門は、左右の声帯が向かい合ってできる隙間です。この声門をわずかに狭めたまま、肺から大量の息を常に出しっぱなしにすることで、こすれるような摩擦が生まれます。声門を動かさずに、ただ息を吐くだけでは、このこすれは起こりません。Hを発音するとき、声帯はほとんど震えないため、声門を狭める動き自体が音の決め手です。

口や舌の形を整えても、声門が動いていなければ意味がない

Hを出そうとして、口や舌の形ばかりを整える人が多くいます。しかし、Hの摩擦が生まれる場所は口や舌ではなく声門です。口の形をどれだけ整えても、声門が狭まっていなければ、こすれる音にはなりません。意識を向ける場所を、口先から喉の奥に変えるだけで十分です。

声門だけが、舌や唇を使わずに作れる唯一の音

声門は、調音点10種類の中でも特別な場所です。ほかの9つが唇や舌を使うのに対し、声門だけは声帯そのものを使います。

ほかの9つの調音点は、唇か舌を使って作られている

調音点は、唇から喉の壁まで10種類に分かれます。このうち9つは、唇や舌をどこかに近づけたり、つけたりすることで音を作るものです。両唇音なら唇どうし、歯茎音なら舌先と歯茎というように、必ず唇か舌が関わります。声門音だけは、この9つとは仕組みが異なるのです。

声門だけ、声帯そのものを狭めるだけで音になる

声門音は、唇や舌をまったく動かさずに作られる音です。声帯そのものを狭めることだけで、音の通り道ができます。Hが声門音にあたるのは、この9つとは違う唯一の仕組みを持つからです。口や舌をどれだけ工夫しても、声門が動かなければ音が生まれない理由は、ここにあります。

声門の場所がわかれば、Hで始まる単語の伝わり方が変わる

声門という場所がわかれば、Hで始まる単語の伝わり方は変わります。喉を締めずに肺から息が出る感覚は、一度つかめば忘れません。

喉の奥をコントロールする感覚は、一度つかめば忘れない

声門を狭める感覚は、最初は分かりにくいかもしれません。舌や唇の形を気にせず、声帯だけを狭める練習を重ねれば、感覚はすぐに体に残ります。喉の奥の感覚を、まずは「ハー」と息を吐く動きから確かめてみてください。

弱く聞こえていたHが、輪郭のある音に変わっていく

声門という場所を意識するだけで、Hは息だけの頼りない音ではなくなります。摩擦という輪郭のある音として、相手にはっきり届くようになります。口や舌への意識を一度手放し、喉の奥に意識を移すことが、通じるHへの近道です。最初は「ハ」で始まる単語から、声門の感覚を確かめてみてください。

自分のHが声門で作れているかを客観的に確かめたい方は、英語発音を調音点・調音様式でAI診断するG-Phosで一度確認してみてください。

調音点のズレを、AIで見える化する

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