
「海外に住んでいるのに、なぜか訛りだけが抜けない」——その原因は根性でも環境でもなく、日本語と英語で耳と口の使い方がそもそも違うことにあります。本記事では、聞き返される音に共通するパターンと、感覚ではなく「音の形」から変化を確かめる方法を、調音音声学をベースにしたG-Phosの視点から解説します。
「海外◯年」でも変わらないのは、気合が足りないせいじゃない
「そのうち慣れる」が叶わなかった人へ
「海外に住んでいれば、そのうち耳も口も慣れてネイティブみたいに話せるようになる」——多くの人がそう信じて海外生活をスタートします。でも実際は、5年たっても10年たっても、発音だけがどこか変わらない。会議で聞き返される。自己紹介のたびに同じ単語を言い直す。「海外在住なのに発音が直らない」という悩みは、決して珍しいことではありません。
実は「量」の問題ではなかった
「練習量が足りないのかも」と、話す機会をひたすら増やしてみた人も多いはずです。でも、量を増やしても変わらなかったとしたら、それは根性や経験不足の問題ではなく、そもそも「何を」練習すべきかが分かっていなかっただけかもしれません。
日本語の耳と英語の耳は、そもそも仕組みが違う
ひらがなで覚えた発音が、なぜ伝わらないのか
日本語は「あ・い・う・え・お」のように、音を「拍(モーラ)」で捉え、リズムもそれで作られている言語です。一方、英語は一つひとつの音(音素)を積み木のように組み合わせる言語。日本語の感覚のまま英語の音を「カタカナ」に変換して発音すると、英語ネイティブの耳には存在しない音に聞こえてしまうことがあります。これは才能や努力の差ではなく、言語の仕組みそのものの違いです。
「正しく発音しているつもり」なのに通じない謎
ややこしいのは、本人はちゃんと発音しているつもりだという点です。耳で聞いた音を、自分の中にある日本語の音のストックから一番近いものに置き換えて再現しているため、「間違えている」という自覚自体が生まれにくいのです。
「聞き返される瞬間」に共通する、たった数個の音
日本語にない音を、日本語の音で代用してしまう
実際に聞き返されやすいのは、英語全体ではなく、日本語に存在しない一部の音に集中しています。舌の位置や唇の形が少し違うだけで、相手の耳には別の単語に聞こえてしまう。全部を直す必要はなく、原因になっている音をピンポイントで知ることが近道です。
自分の発音には、本人が一番気づきにくい
厄介なのは、自分の発音のクセは自分では聞き取りにくいということ。録音して聞き返しても、「まあ通じているはず」と感じてしまいがちです。だからこそ、どの音が、どこでズレているのかを客観的に確認できる手段が必要になります。
直す場所がわかれば、変化は思ったより早い
感覚ではなく「音の形」で確かめるという選択肢
がむしゃらに話す練習を続けるのではなく、「舌がどこに触れているか」「唇がどんな形になっているか」という、音の作られ方そのものに目を向ける。原因になっている音の形が分かれば、直す場所は驚くほど限られています。
G-Phosの発音診断で、自分の音を可視化してみる
英語発音を調音点・調音様式でAI診断するG-Phosは、調音点(音がどこで作られるか)に基づいた発音指導をベースに開発された、AIによる発音診断サービスです。感覚や精神論ではなく、自分の発音のどこに・どんなズレがあるのかを客観的に確認できる場所として、まずは一度、自分の音と向き合ってみませんか。
