
「もっとはっきり」「もう一回」——その指導、実は音声学の知識不足を感覚でごまかしているだけかもしれません。発音指導から「ごまかし」をなくすための考え方を紹介します。
「なんとなく」で発音を教えていませんか
ネイティブっぽく言ってみせる、は指導ではなかった
発音指導というと、講師自身がお手本の音を聞かせて真似させる、というやり方になりがちです。でも、それは「見せる」ことであって、生徒がなぜその音になるのかを理解できる「教える」とは別物です。
生徒に「もう一回」としか言えなかった経験
生徒の発音がうまくいかないとき、「もう一回言ってみて」としか声をかけられなかった経験はないでしょうか。何がずれているのかを講師自身が言葉にできないと、生徒もどこを直せばいいのか分からないまま練習を重ねることになります。
感覚指導が、生徒の伸びを止めてしまう理由
「口の形を真似て」だけでは再現できない生徒がいる
口の形を見せるだけで再現できる生徒もいれば、同じ説明では全く掴めない生徒もいます。感覚に頼った指導は、たまたま相性の良い生徒にしか届かない指導になりがちです。
できる生徒とできない生徒の差が、指導法のせいだったら
「センスがある生徒」と「ない生徒」で片付けてしまう前に、指導法そのものに再現性があるかを見直す価値があります。体系立った説明があれば、相性に左右されにくい指導ができます。
発音指導における3つの見落としポイント
音を「聞かせる」だけで「作らせて」いなかった
正しい音を聞かせることと、その音を生徒自身の口で作らせることは、似ているようで全く別の指導です。聞かせるだけで終わっていないか、振り返ってみる価値があります。
個別の音より、音の並び(リズム)を無視していた
一つひとつの音を丁寧に直すことに集中するあまり、単語や文のリズムという、もう一つの重要な要素が後回しになっていることがあります。
体系立てた指導法に変えると、何が変わるのか
講師自身が「なぜ通じないか」を説明できるようになる
調音点(音がどこで作られるか)という視点を持つと、「なんとなく違う」ではなく「舌の位置がここでずれている」と、原因を言葉にして生徒に伝えられるようになります。
G-Phosが大切にしている、調音点から教えるという考え方
英語発音を調音点・調音様式でAI診断するG-Phosは、感覚ではなく調音点に基づいた発音指導をベースに開発されたサービスです。講師としての指導の引き出しを増やす視点として、調音点という考え方を知っておく価値があります。
